第1話「電波が来る!」
「ここなのかい?っていうかホントにここ?」
眼下に広がる樹海を、胡散くさ気な顔で眺めつつぼやく。
「多分、いやおそらく良いのではないかと?」
じゅらいの問いに、疑問形で返すダチョウ形態の幾弥。
「なーんかいきなりいい加減ねー。大丈夫なの?」
幾弥の背中にまたがったルネアが不安気に訊いてくる。
「ついにじゅらい亭の地下迷宮への扉が開かれるんですねぃっ!」
と幾弥の隣にいる、丸縁色眼鏡と額にいつものバンダナというお決まりの格好のゲンキ。
「ゲンキ殿?ここはじゅ亭じゃないよ?っていうかそもそも地下迷宮でもない」
「おっとこれは失礼。うっかり電波を受信してしまいましたよ」
妙な発言に対するツッコミに電波系のレスを返すゲンキ。実に鮮やかだ(謎)
「あー、じゅらいさんそんなことよりもそろそろ状況説明しましょう」
”おいおい”といった風に片手をぷらぷら振り振りツッコミ。
「そうだねルネアちゃん。このままじゃ小説として成立しないっていうか理解しづらいー?みたいなー」
「おやおや、店主殿もすっかり電波に冒されてしまって…。いくらここが電波を受信しやすいっていっても仮にも店主なんだから店主らしく店主してくださいなー」
「店主店主うるさいよ、いくやーん」
幾弥の『店主攻撃』に、うざったそうな顔で言い返す。
「まーまーまー、じゅらいさんも幾弥さんも落ち着いて落ち着いて」
「おお、多重表現!これで印象も深まりますなゲンキさんっ」
「ええ、サラウンド効果ばっちりですっ!」
幾弥の言葉に気をよくしたのか(何故)無意味に格好良く、ビシっとポーズをとり爽やかスマイル。
「あのー、もしもし?文章むちゃくちゃになってるわよ、というか話が脱線しかかってる…」
「おう、ナイスフォロールネアちゃんっ。OK!それでは状況説明に入ろう」
危うく脱線しかかったお話を反発作用の要領で軌道修正すると(謎)、じゅらいは愛用の教鞭と眼鏡を装着し説明野郎へと転身した。
「では説明するね。ここ、今現在拙者達がいる、こぉこ、は『コストグラウンド』って呼ばれる場所なのさ。
荒廃した大地とアウトロー共と浪費家共がここの名物さ。え?なんでこんなとこに来たのかって?
それはね、この地にある『丸太ーの森』って場所に用があったからなんだ。おっと、名前が如何にも”アレ”なのは気にしないでね(爆)。
なんでもその森へ行けば誰でも『丸太ー能力』が使えるようになるらしくてね。拙者達もそれが目的で来たってわけさ。
ちなみに『丸太ー能力』っていうのは周囲の物質を自分の任意の物質に変換させられる能力みたいなものだね。
それがあるとあれだよ、壊れたお店の備品の修理とか、拙者のアレな欲望を満たしてくれるようなものが簡単に作れるようになるってわけなんだ(´ρ`)ノ(爆)
わかったかい?」
怪しげにくねりと腰を動かし、3人の方へ振り向き教鞭で指さす。
「なるほど、そういう理由だったんですね…」
「大いなる野望に一歩前進って感じですね」
いつの間にか4人の前に設置された巨大なスクリーン。
そこに映されたイメージ映像(右手を丸太化させた少年が大暴れしている)を見ながら、スナック菓子をパクつく納得顔のゲンキと幾弥。
「あんたたち……知らないでついてきたのか……」
そんな二人の様子に、額に手を当て、あきれ顔でため息をつくルネア。
「ともあれ、そーいうわけでみんな早速行ってみようか!」
「なんだか話が急展開ですねぇ(笑)」
「仕方がないよゲンキさん。作者の都合もあることだし」
「っていうかいつものヤツの芸風って感じだね(笑)」
「???……3人とも、何、言ってんの……?」
なにやら裏話的な話を始める男3人に、頭上に無数の?マークを浮かばせる女一人。
「気にしない気にしない。んでは、いざ行かんっ!欽ちゃんの堀へっ!」
「HAHAHAいくやーん、それを言うなら『禁断の森』だよ」
「おっとこいつはうっかり」
意味不明のサムいボケにメリケンチックな笑いで返すじゅらい。
「あのー、そんなことやってないでそろそろ本気で行きましょう」
危うく話が無限ループしかかったところで(爆)待ったをかけるゲンキ。ナイスつっこみだ(核爆)。
「さー、では行こうっ!本気で行こう!」
びしりと樹海を指さし、店主自ら出発の合図。が
「で、どっちの方角から行くの?」
「へ?」
ルネアの意見に指さしたままのポーズで硬直する。
「そういえば目的の森の前(たぶん)まで来たはいいけど、どこから入るか決めてませんでしたね」
うんうんと頷きながらゲンキ。
「どこからったって……どこからでもいいんじゃないのか?」
背中に跨っているルネアの方へ振り向き幾弥。
「なーに言ってんのよ。こーいうのは始めが肝心なのよ?
ここで選択肢を誤るとあとで大変なことになっちゃうわ」
妙に自信あり気なレスが返ってくる。
「そんなもんなのかいゲンキ殿?」
「そんなもんです」
半ば呆れ気味のじゅらいに、ゲンキも妙に悟った顔で深々うなずき返す。
「で、結局どこから行くの?」
「うーん……そうだなぁ……」
2度目のルネアの問いに、腕を組み思案顔のじゅらい。
そして彼が出した結論とは・・・・
続くっ!
選択肢
1:「北だっ!北がいいっ!拙者の電波がそう告げている」
2:「西だっ!西から入ろうっ!拙者の電波がそう言っている」
3:「東だっ!東から行こうっ!電波の神様から神託が降りた故」
4:「空中からなんてどうだろう?れぇぇぇっつばんじーーー」(爆)
次点:ニューチャレンジャー!「ちょっとまったぁぁぁっ!」何者かが乱入。(無理矢理)
では続ける方よろしくー(笑)。
第2話「空中からなんてどうだろう?」
謎の大陥没現象により隔絶されてしまった、もっとも深く暗い大地、「コストグラウンド」。
別名、「暴かれた墓穴」、「地獄にいちばん近い場所」。
その、なんと海抜マイナス10000mもの場所に広がる空間を、空から観測した記録は一切存在しない。
なぜなら、コストグラウンド上空には、あらゆる飛行手段が封じられてしまう、なんらかの障害があったためだ。
過去、何人もの冒険者が、東京ドーム何個分なのかを知るために旅立ったが、様々な理由(謎のモンスターに襲われ全滅した/厳しい自然環境に阻まれた/アウトロー達に内角高めを攻められた/PSOのほうが面白かった/かゆ……うま/などなど)のために、誰一人として目的を果せず、断念したといわれている。
現在の天気は快晴、太陽はほぼ真上にあるというのに、眼下に広がる光景はちょ〜暗いし、ちょ〜霞みがかっていて薄気味悪い。
まさに「ゴゴゴゴゴ…」とか、「どんより」とか、「うわらば」とか、「来るよ……」とか(?)、そういった効果音がぴったりな様子。
そのコストグラウンドを見下ろす崖っぷちに、彼等は立っているのだ。
慎重に下を見下ろすじゅらい。ルネアも幾弥の背から降りて、同じように顔を出す。
「ううむ……行くのは行くんだけどさぁ……流石に、この高さを降りるのは怖いなー。親として店主として、無事に帰らんといかんのだよ拙者は」
「んー、そうねえ……。一応、下への道は崖に刻まれているらしーけど、片道だけで何十kmもあるうえに、一歩踏み外せば奈落の底。おまけにフォーリング・コントロール(落下速度制御)の魔法さえ使えないらしいし……どうしよ?」
じゅらいもルネアも、いきなりテンション下降気味。
ゲンキはというと、選択肢の「次点」を利用して登場をこころみた「誰か」を、じゅらいの『まだ登場人物を増やすのは早いなりよ…』という言葉をうけて排除している最中だった(おい)
幾弥がそれを横目に、羽根の手入れをしながら言う。
「わたしゃ、ちっとも怖くありませんけどね」
「そりゃあ……いくやーんが鳥だからだろう」
「ははは、じゅらいさんだってチキンじゃありませんか、鳥みたいなものですよ」
「んだとテメエーッ(´ρ`)ノ」
「ははは、ここまでおいでなさーい(´ρ`)b」
じゅらいの振り上げたハンマーをかわして、幾弥は空中へひらりと舞い上がった。
そう、コストグラウンド上空、あらゆる「空を飛ぶもの」がその能力を失うという、魔の空間に。
「「「「あ」」」」
ひゅ〜〜〜〜〜
ラピュタから落下するロボットさんのように、幾弥は落ちて行った。
「しー・ゆー・れいたぁっ」
という台詞を残して!
「え、えーと」
じゅらいは、空中に虚しく伸ばされた手をワキワキさせながらつぶやく。
「だ、大丈夫よきっと!ホラ、ことわざでも言うじゃない、【飛ぶ鳥も落す勢い】ってさ!?」
「お、おお、なるほど!」
ルネアの咄嗟のフォロー(爆)で、なんとか正気にかえるじゅらい。
その彼の肩を、ポンッと力強く叩いたのは、キラキラと瞳を輝かせたゲンキだった。
「大丈夫です、じゅらいさん、ルネアさん!行きましょう、コストグラウンドへ!」
「ゲンキ殿…」
「空中からなんてどうでしょう?レッツバンジーッ」
「ば、バカ言わないでよ!深さ10000メートルよ?10キロもあんのよ!あの鳥みたいにおっこちてバラバラ(予想)にされちまうわ!」
「……さっき『大丈夫よきっと』って言わんかったか……?」
慌てて反対するルネアだったが、ゲンキに肩を掴まれているじゅらいの瞳には、異常な雷光が溢れ始めていた。
「じゅらいさん、見てください、この電波レーダーを。向こうは電波が逆に流れている!」
「りゅ、龍の巣だぁ……」
「龍の巣!?これが!」
ゲンキとじゅらい、そしてルネアまでもがついに「電波共振」をはじめる!
電波強度は2500JHz/h(ジュラヘルツ・フモッフ)を超え、ジュラハザードの最初の兆候が現れだした。
すなわち、動悸・いきぎれ・目のかすみなど……
「父さんの行った道だ!父さんは帰ってきたよ!てゆうか父さんて誰ですか!?」
「ゲンキ殿……いやさ、パズー君!」
「そ、そうね、なんか大丈夫な気がしてきたわ!」
「レッツゴウです、ムスカさん達!」
「「誰がムスカじゃーッ」」
「ははは、ここまでおいでなさーい」
空中へひらりと身を躍らせたゲンキを追って、じゅらいとルネアもジャンプした。
そう、コストグラウンド上空、あらゆる「空を飛ぶもの」がその能力を失うという、魔の空間に。
「「「あ」」」
ひゅ〜〜〜〜〜
「「「しー・ゆー・れいたぁっ」」」
つづく(爆)
選択肢
1:気がつけばそこは、深い深い森の中だった。
2:気がつけばそこは、まだ空中だった。地面までは何マイル?(謎)
3:気がつけばそこは、雪国だった(どこや)
4:気がつけばそこは、「堀(ほーりー)」という丸太ー能力者集団のコロニーだった。
ああ、これ楽しいかも(笑)
サブタイトルは、選択肢の一部を利用して、「ガンダムX」風にやることにしました(笑)「わたしの愛馬は強暴です」とか、そんな感じで。
あと、拙者「じゅらい」の雰囲気およびトークを、実物に近づけるようにしています(ダメ人間さがクリアに(笑))
第3話「ミラクル・ピンチ?」
がさがさがさぼきぽきがさっ!
どさどさどさっ!
森の木々をへし折りながら3つの物体が落下する。
「あいたたたたた・・・・」
「な、なんとか生きてるみたいなりね(@@;」
「木がクッション代わりになってなかったらアウトでしたけどね。ってとりあえず降りてもらえますか二人とも?」
一番下にいるゲンキが、順に上に乗っかっているじゅらい、ルネアにそれぞれ話しかける。
「あ、ごめんね」
「んで、いくやーんは?」
下敷きにしていたゲンキの上から降りると、頭の上に被った木屑をはらいのけながら先に落ちた幾弥を探す。
「ういーっす。ここでいーっす」
三人の頭上から呑気な声。
見ると、樹に巻き付いている蔓や蔦に絡まり、操り人形の様な格好で幾弥がぶら下がっていた。
「なんてこったっ!いくやーんが宙づりにっ!ルネアちゃん急いでレスキューをばっ!?」
「おっけー」
じゅらいは驚愕の表情を浮かべると、音速を超える勢いでヘルプ要請。
それににっこり笑い頷き応えるルネア。そして。
「炎輝吼!!」
どごうぅっ!
問答無用で、金色の炎を幾弥目がけて放つ。
「おぅわぁっ!」
「ちっ・・・避けたか・・・」
「こここここ殺す気かぁっ!」
すんでの所で炎をかわし地面に落着。
先端部分が焦げた尾羽を気にしながらルネアをにらみつける。
「とんでもないっ!それは誤解だよいくやーんっ!拙者達は早く君を木の上からおろしてあげようとっ?!
そしてあわよくば非常食にしようという魂胆であって、決して殺そうとしたわけではっ?!」
「それに一体どれほどの違いがあるっちゅーんじゃい」
『反則やった?やった?ううん、やってない、やってないよ?』みたいなノリ(謎)のじゅらいに半眼の幾弥。
「はい、それはさておき。ここは丸太ーの森のどの辺りなんでしょうねぇ?」
「うーん、どこって言われても・・・地図とかある訳じゃないし。それにちょっと無茶な入り方しちゃったから・・・」
鬱蒼と茂る木々と、丸太ーの森特有の湿っぽい空気に、眉間にしわを寄せうなるルネア。
「ふむ・・・。ならばこういう時は森の妖精さんに訊いてみますか」
「「「妖精さん?」」」
「あー、これはいかんよ。え?あっはっは、いかすよねそれって。ああそれもいいねうん・・・」
三人の声を無視して、唐突に何もない空間に向かって話し始めるゲンキ。すでに電波受信モード突入だ(爆)。
「こ、こわい・・・果てしなく怖いわ・・・」
「な、なんだ、一体何と話をしてるんだ。いやというよりむしろ何が見えているんだ、今の彼に?」
「これが若さか・・・(謎)」
そんなゲンキの様子に少し離れた場所から様子をうかがう三人。
ゲンキはしばらく電波トーキングを続けた後、爽やかスマイルで額の汗を拭うと一言。
「ふぅ、いい汗かいたっ♪」
『何故そんなに爽やかなんだーっ!?』心の中で激しくツッコミをいれながら、電波トークで仕入れたネタ(爆)をゲンキに訊ねる。
話によると、どうやら丸太ーの森の中心部への道はわからなかったらしい(がびーん)。
仕方がないので三人は適当に歩くことに決めた。
草、樹、草、葉っぱ、枝、枝、葉っぱ、草、樹、ザク(謎)。
適当に歩き始めた四人だったが、あれから1時間近くずーっとこの調子だった。
「ねぇ、あれから結構経つけど、あたしたちちゃんと森の中心部に向かってるのかなー?」
幾弥の背中で、荷物と一緒に揺られながらうんざりとルネアが訊いてくる。
「大丈夫だルネアちゃんっ!拙者の勘が確かならこの道で間違いないっ!電波の名にかけてっ!!」
「勘が確かなら、ですけどねぇ〜(笑)」
「はー。まぁそりゃいいんですが。とりあえず一息つくことにしません?わたしゃいい加減『誰かさん』と荷物の重さで疲労が」
「『誰かさん』って誰のことよ」
「OH、YEAH。俺の口から言わせる気かいベイベぶはぁっ!」
「そうだね。拙者もちょっと疲れちゃったし。少し休憩しようか」
「ええ、茶でもしばきましょう」
幾弥とルネアのショートコントをさらりと流し、手近なキノコに腰掛ける。
ゲンキもそれに習い巨大な手に腰掛ける。
「・・・ん?キノコ?」
「手??」
本来あるべき物ではない物に違和感を感じる二人。
その声が聞こえたのか、二人の腰掛けていた物が突然動き出した。
GAOOOOON!!
「なっ!」
驚愕の声を上げる二人。
「なんとっ!今時ガオーンとはっ!(笑)」
「古風だねぇ〜」
そっちの驚愕かい(笑)。
ともあれ、『キノコ』と『巨大な手』は雄叫びをあげると四人に襲いかかってきた!
話が唐突なのは相変わらずだっ!(爆)
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てろりろりーん♪
じゅらい(電波) ゲンキ(電波) 幾弥(BIND) ルネア(狂化)
HP:777 HP:999 HP:??? HP:830
MP:777 MP:999 MP:??? MP:200
『巨大な手』『キノコ』が襲いかかってきた!
『巨大な手』の先制攻撃!
ひらり!
じゅらいは軽やかにかわした!
『キノコ』の毒ガス攻撃!
ふしゅー!
ゲンキはすべて吸い込んだっ!(爆)
幾弥は動けないっ!
ルネアは動かないっ!(爆)
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ざしゃっ!
某RPG風のバトルフィールドをくぐり抜けると(爆)、一旦距離を取る四人。
「一体何なんだこいつらは!」
ヒドゥームとミギウムのように、じりじりとこちらに近づいてくる二匹をにらみつけじゅらい。
「はっ!まさかこれはっ!」
「何だいゲンキ殿!何か知っているのかいっ!?」
光線兵器を打ち出せそうな程の勢いで目をかっ広げるゲンキに同じような顔で応答するじゅらい。
端から見ると怖いからヤメテ二人とも(爆)。
「こいつらは【ネガティブ丸太ー】が生み出した丸太ーですっ!(いきなり断言)」
「そうかっ!そうなのかいっ!ちくしょうなんってこったっ!(即納得)」
「すごい勢いだー(笑)」
「データの都合上、あんまり長く引っ張るわけには行かないからしょうがないわよ(謎)」
解説ご苦労(核爆)。
「ってわけでどうしますじゅらいさんっ!」
「うぬっ!ここは一つ、最近拙者が開発した新必殺技を試す時っ!(◎◎☆」
「なんとっ!店主やりながらそんなことをっ?!」
「さすがマスターっ!」
じゅらいはニヤリと怪しげな笑みを浮かべると、いきなりゲンキの襟首をつかむ。
「え?え?え?じゅ、じゅらいさん?何をする気ですかぁーっ?!」
「必殺っ!『電波の翼よーっ!私とゲンキ殿を、いざなってー!』攻撃っ!」
言葉と同時に、バトルフィールド目がけてゲンキを投げ入れる、というか投げつける!
「ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!?」
かっきーん☆
『キノコ』に激突する寸前、『巨大な手』はいきなりバットを出現させると、手と同じく巨大なバットでゲンキを打ち返す!
「おお、なかなか綺麗なアーチを描きましたなー」
「っていうか、必殺技は改良の余地ありだね。ってわけで戦うのも面倒なので一時撤退なりー(´ρ`)ノ」
「鬼やアンタら・・・」
ルネアのつぶやきを無視すると、じゅらいは幾弥の背中に飛び乗り即座に発進。脱兎の如く勢いで、いや、乗り物は鳥だから脱鳥か(謎)逃げ出した。
「ハイヨーっ!シルバー!」
「シルバーって誰だシルバーってっ!」
「そんなことよりゲンキさんを回収しないとっ!」
「心配すんねいっ!ちゃーんとゲンキさんが飛んでった方向に走っとるけん!」
樹にぶつかることなく、森の中をものすごいスピードで走り抜ける幾弥。
程なくして、前方一〇〇メートル辺りにゲンキらしき人影が見えてくる。
「パズーーーーーーーっ!!!(誰)」
「最期のチャンスだっ!すり抜けながらかっさらえっ!」
「はいっ!」
あと五〇メートル。ルネアの謎の言葉に、じゅらいは大きく頷くと身を乗り出し両手を大きく差し出す。
「シーターーーーーーっ!!!(誰)」
四〇、三〇、二〇、一〇・・・
「あらよっ」
どがっ!
「「あーーーーーーっ!!!!」」
ゲンキを確保する正にその瞬間、幾弥は目の前に迫る樹を避けた。
そして軌道を僅かにそらしたせいで、拾うはずのゲンキを誤って跳ね飛ばしてしまう(爆)。
「あーら、ごめんなすってぇ〜」
ハ○コ風に、まったく悪びれもせず言う。
「あんたなーんてことすんのよっ!!」
「鬼っ!悪魔っ!外道っ!」
「いやー、そうは言ってもねぇ。車は急に止まれないっちゅーか、ダチョウは急に止まれないっちゅーか・・・」
二人の言葉にまたしても悪びれず言う。と、
ひゅるるるるるるるるる〜〜〜ぼすっ!!
跳ね飛ばされ、宙を舞っていたゲンキが運良く幾弥の背中に軟着陸する。
「まぁ結果オーライっつーことで良しとしましょう」
「「良くないっ!!」」
ヘラリと笑ってとぼける幾弥につっこむじゅらいとルネア。そしてゲンキは目を回したままだった・・・。
続く。
すまん。今回ゲンキさんいいとこなし(切腹)
第4話「電波、逃げ出した後」
「ふー、どうやら逃げ切ったようだし、ちょっと休憩しつつ整理しようか?」
「うん、そうねー」
「ぴ」
「るろ。ではちょっと準備しますね」
4人は、ゲンキがリュックから出したキャンプ用の畳4枚と、その上に置かれたちゃぶ台を囲んでくつろぐ。
「つまり、今回の話はアレだよ、総集編ってやつ」
「え……もう?(笑)」
「じゃあ総集編はやめた(早)今までの疑問点を挙げて、整理だな」
「ぴ」
「はーい」
■疑問点1 10,000mもの高さから落下して、全員無事とはこれいかに?
じゅらい「非常識にもほどがあるだろう?」
幾弥「ムーンウォークで空を飛ぶじゅらいさんに言われたくありませんな…」
ゲンキ「やっぱりあれですよ、我々は電波の影響を受けやすい体質じゃないですか。だから、落下中も激しい電波抵抗を受けて減速したのでは?」
じゅらい「それだ!」
ルネア「それかよ!てゆうかわたしも電波体質なの……?」
幾弥「だからここに来てるんだよ、ルーちゃん(微笑)」
■疑問点2 「丸太ー能力」って、ちょっと字面が悪くない?(笑)
幾弥「いいじゃん、好きなんだから……」
じゅらい「おお、アスカさま」
ルネア「……って、それで終わりかい!」
ゲンキ「有田ー能力だとミカンしか出せなさそうですしね」
じゅらい「いや実際、丸太ー能力というネーミングセンスには参った(笑)好きなんだから良し」
■疑問点3 途中で、ザクが見えた気がしたが?
幾弥「あれはボルジャーノンかもしれませんな」
じゅらい「あー、なるほど」
ゲンキ「じゃあ何の疑問もありませんね」
ルネア「ないんだ……?」
■疑問点4 明日、最終回を迎える「NOIR」についてどう思うか?(爆)
じゅらい「実に惜しいなりね。でも、最終回ってことは『マイトガイン』的に「ブラックノワール」が出てくるんでしょ?ちょっと期待しちゃうよねー」
ルネア「ああ、正体が【三次元人】だったってやつね?」
幾弥「やっぱり最後はドリルですな。わたしの予想では、ミレイユがドリル装備。ミス・ドリラー、それは凍てついた魂の名前」
ゲンキ「アルテナさんの台詞は『だからドリルはよせと言ったのよ』ですかね」
じゅらい「きっとそうだと思うよ」
ルネア「眠兎さんがこれ読んだらどう思うか…(^^;」
「えーと、だいたいこんなもんかな?」
じゅらいが、肩を揉みながら言う。もう若くない。いやウソ、かなりピチピチ。ほんとだって。
「ああ、問題無い」
「わたしもー」
「僕もありません」
トークが終わるころには、あたりはすっかり暗くなっていた。元から暗い場所なのだが、そこに「闇」が加わったのだ。
「えっと、じゃあ……おやすみー」
「「「おやすみなさーい」」」
焚き火もせずに、全員いきなり寝入る。
皆ひとかどの冒険者であるはずなのに、いったいどうしたことなのか!?
この電波の森は、彼等を確実に蝕んでいるようである(爆)
その様子を、もうずいぶん前から見つめ続けていた、いくつもの目。
闇夜でも爛々と輝くその目は、ゆっくりと近づきつつあるのだった……。
――と、思いきや。
「どこだッ、ジョッシュ!?」
いきなり凄まじい大声で、じゅらいが謎の寝言(ブレアウィッチ)を叫んだ。
その瞬間、彼等を囲んでいた全ての気配が胡散霧消してしまった。
「常にこうありたいものだな(byアーロンさん)」
最後の寝言は、とても満足げだった。
(つづく)
第5話「食いました」
ぴーぴぴぴぴぴぴ。
どどどどどどどっ!
かんかんかんかんかん!
小鳥の囀りと作業現場特有の豪快な音(何故)。早朝から実に清々しい。
「ブラック・キリカーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!??」
昨晩の寝言と同様に謎の雄叫びを上げると、ぐわばっ!と跳ね起きるじゅらい。
「んぁ?なーんだ夢かぁ。淡泊な少女がつり目で凍てついたヒラヒラドレスだったのに・・・ちぇっ。」
寝ぼけ眼で辺りを見回し、頭をぼりぼりと掻く。いきなり文章めちゃくちゃだ(核爆)。
気を取り直して。
じゅらいは毛布もっふ(?)をはね除け、朝一番の電波を『みなぎるぁぁぁぁっ!』と全身で受信すると、何処かから聞こえてくる騒音おかまいなしで、大きくのびをしてお約束の挨拶。
「ニーハロゥ(´ρ`)ノ っていうか拙者、爆睡ぶっこいちゃった?」
「あ、おはようマスター」
先に起きていたルネアも騒音を気にすることなく挨拶。これも電波の賜物だ(爆)
「おはようございます。朝食先にいただいてますよ」
鍋から自分の器にスープを移す作業を止めることなく、ゲンキも振り向いて挨拶。
「おはようみんな・・・ってあれ?いくやーんは?・・・はっ!ままままさかっ!ついに殺っちゃったわけかい?」
一人、いや一匹?見あたらない幾弥に疑問符を浮かべると、何事か思いついたのか、ゲンキとルネアの前に置かれた鍋に疑惑の視線。
「ええ。やっちゃいました。おいしくいただかせてもらいましたよ」
「くっ!幾弥、あんたってば結構美味かったのね」
「なーっ!?(○口○;」
じゅらい、みさきち的に大ショック!そんな・・・なんてことを・・・。食するなら是非拙者も誘ってほしかったのに・・・(爆)
「これこれ、勝手に人を食事にするでないよ」
と、背後からいくやーんの声。
彼は半眼でこちらをにらみつけると、額の汗を拭い近くの切り株にこしかける。今日の彼はペンギンスタイルだ。
ふぅ、良かったよー。捕食のチャンスを逃さなくて。おっと、文章スタイルが変わってるね。
しきり直しやー(謎)
「で、いくやーんどこ行ってたんだい?こんな朝っぱらから」
「ええ、ちょっと朝の暗黒太極拳を」
「あんこくたいきょくけん?」
「おっとこれはローカル表現でしたね(謎)、こちらの方では暗黒蟷螂拳といいましたかな?(意味不明)」
「ああ、なるほど」
意味不明な言葉にさらりと納得。残りの二人も合点がいったように相づち。
まさに電波のなせる技と言えよう。
ぐー。
と、じゅらいのストマックさんがハングリータイマーを鳴らす。
「ふぅ。なんか拙者もお腹空いちゃったな。ゲンキ殿、拙者にもそれ頂戴」
(´ρ`)ノ顔でうっかり垂れてしまった涎をぬぐいつつ、ゲンキの手の中にある器を指さす。
「これは僕のですよ」
「いや、それじゃなくて。鍋の中にあるやつをくれってことだよ(笑)」
スープを後ろ手に回して言うゲンキににこやかに笑いつつ、つっこむじゅらい。
しかし返ってきた答えはまたしても電波的なものであった。
「食いました・・・」淡泊にゲンキ。
「それはぁ?」ゲンキの器を指さしじゅらい。
「食いました・・・」淡泊なゲンキ。
「非常食はぁ?!」荷物に剣呑な視線を送りじゅらい。
「食いました・・・」蛋白質なゲンキ(謎)。
「食った・・・?食ったぁっ?!ああっ?!・・・そいつはなんだ?」瞳に怪しい光を灯らせ、幾弥を見るじゅらい。
「最終非常食にございます(核爆)」
妙に丁寧な口調で応える。
その言葉でオーバードライブ技が発動したのか、虚ろな瞳で幾弥をみつめるじゅらい。
そして無言のまま『最終非常食』に近づき、『わっし!』と彼の腕の辺りをつかみあんぐりと口を開ける。
「・・・・(ふるふるふる)」
その電波に満ちた行動を起こすじゅらいに、ルネアが片手をあげ『いけません』といった風に首を横に振る。
その行動でなんとか理性を取り戻したのか、かろうじて行為を中断するじゅらい。
「一体ザイバッハ帝国はどうなっているというのだ・・・」
捕食の危機を免れ、青ざめた顔でかたかたと振るえつつ幾弥。
っていうかザイバッハ帝国ってどこですか。
兎にも角にも電波共振は未だ続いているようだった(爆)
続く。(笑)
第6話「ネイティヴ/アルタード/ビースト」
「不思議な森だな…」
じゅらいは、カップに注がれた熱いココアを飲みながらひとりごちた。
昨夜、野営した……というか気絶するように寝入ってしまった場所は、ちょうど密林を抜けた、明らかに植生が変化している地点だった。
100mをゆうに超すほどの大樹が連なる森には、朝日など少しも差し込んでいない。だが、樹皮そのものが淡い光をはなっているため、それなりの明るさではあった。
下生えのない地面には、巨大な根がうねり、そこからも光が出ているために影もできにくい。まるで白昼夢の中の光景だった。
「腐海の森の底みたいだな」
そんな感想を頂きつつ、ゲンキを呼ぶ。
「ジャジュカ?」
「はっ(笑)」
「ここから、どの方角へ進めば良いか判るかい?」
「あ、はい」
食器も片付けられ、きれいに拭かれたちゃぶ台の上に、ゲンキがさっと地図を広げる。
それは、現存するなかで最も詳細といわれている「コストグラウンド」の地図――【まっぷる「コストグラウンド」7005年度版】だった。
その地図のある一点を指さし、そこからすっと時計回りに動かして、地図の「アンノウン」と書かれた空白の場所へと至る。
「転落の瞬間に見えた電波レーダーは、この方角を指していました。太陽はここから昇ったので、電波はこっちから流れてくるはずです。今は借り入れの季節だから…」
「ふむ、良い答えだ」
じゅらいは顎を撫でながら少し考えていたが、すっくと立ちあがって言った。
「みなのしゅう、よくお聞き。これからコストグラウンドの中心へ進む。丸太ーの森の最奥部を目指すんだ。ここからはますます電波が強くなる…気を抜くんじゃないよ!最初に丸太ーについての重要な発見をしたものには、金貨10枚を出す!」
「10枚!?」
「8500ファンタ……素敵だわ」
「さあ、人跡未踏の森は目の前、お宝も目の前だ、しっかり働きな!」
「おおう!」
にわかに活気づき、速やかに準備をととのえ、さあ出発という……その時だった。
ピコンッ
「「「 !? 」」」
じゅらい、ゲンキ、ルネアの3人が、凍り付いたように足を止めた。
先頭を進んでいた幾弥が異変に気付いて振り向くと、彼等はしきりに目をこすりながら、こちらを見ているではないか。
「ど、どうしたっぴか?」
「い、いや……あれ?なんだこれ……幾弥さんに……」
「なになになに?何が見えるっぴかッ」
「今突然『ピコンッ』って音がして……その……あんたに……【ラッピー】って表示がね、見えるのよ(==;;;;;」
「いくやーん、すまん。なんだかロックオンしちゃったみたいだ、ハハハ」
「げ」
このペンギン姿がいかんのか!?と、慌てて変化しようとする幾弥だったが、思うようにならない。
そんな彼に対して、じゅらい達はぶるぶると震えながらも、一撃必殺の威力を秘めた武器を振りかぶりつつある。
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ」
叫びが、森に木霊した。
(つづけ(笑))
第7話「・・・ぶつよ?」
「いやぁぁぁぁっ!私のガンダムがぁぁぁっ!?」
自分に襲いかかってくる3人からバックステップで後ずさり、のっけから意味不明の大絶叫。
っていうか前回とちょっと発言内容が違うぞ(爆)
「なむさんっ!!」
大上段で振りかぶった『ゴルディ○ンハンマー』に、周囲の電波を吸収霧散(意味なし)させると、じゅらいは一気に幾弥めがけて叩きつけたっ!
(ナレーション)
仮初めの平和は破られた。
字音を名乗る残党軍部隊はモームスラリアットの電報群基地を吸収し合併。(謎)
一着のモデルスーツ奪取に成功した。
それは沢庵頭装備のナオミ・キャンベル二式であった。
この出来事を発端に波紋はじゅ亭圏へと広がっていく。
時に星暦7005。
(OP「レクレス・ハイヤー(謎)」)
「だぁっ!!」
ごかっ!きゅごあぁぁぁぁぁっ!!!
じゅらいの放った『ゴルディ○ンハンマー』が、さきほどまで幾弥がいた場所の大地と木々を光に変える。
「みんな正気にかえれーーーっ!っていうか最初から正気じゃないけど(爆)とにかく正気にかえれー!」
続けて放たれたゲンキのソルクラッシャーをかわし無様に倒れ込む。
「おとなしくしろナーッス」
語尾に妙な言葉をつけながらルネアも必殺の拳をたたき込んでくる。
「どわったぁっ!くそぅっ!何故ガンダムをぬすんだーっ!(意味不明)」
目には目を、歯には歯を、そして電波には電波を。幾弥も負けじと電波で応酬する。
「もう貴様などに話す舌をもたんっ!電波の意味さえ解せぬ漢にっ!」
「それでも僕は電報の士官だーっ!」
「それは半人前の男の台詞だっ!(爆)」
どんどんおかしな世界に突入する一向。どうやらミノフスキー粒子の散布濃度が高いようだ(謎)
幾弥は、男共では話にならんわぁ、と思ったかどうか定かではないが、今度はルネアにアクセス。
「やめてくれルネアっ!こんな暴走なんてっ!」
苦渋の表情で訴える。が
「甘いぞ幾弥っ!暴走に状況など選べはしないっ!!」
くわっと目を見開き、巨大なハサミで襲いかかってくるルネア。辛くもかわす幾弥。
(あー、なんかもー、話が収集つかなくなってきてるなー(笑))
心の一番深い部分でそんなことを考えるが、電波に犯された今の彼にはどうしようもできない(爆)
「もうやめてっ!」
「!?」
唐突にそう叫ぶゲンキにじゅらいが振り向く。まさか電波が解けた?
「こんなことするのは加藤(誰)だけでいいのよっ!こんな大地球的なことはやめてっ!みんながちょっと我慢すれば済むことなのにっ!?」
違った(爆)
「ゲンキさん・・・どうしてあなたが?」
予期せぬ人物の登場に驚きを隠せないじゅらい。っていうか最初からいるじゃんゲンキさん。
「はがゆいねぇっ!落ちろっ!」
だきゅーんっ!
「るろっ!!!!」
両手を組んで祈るようなポーズのゲンキに、幾弥をねらったはずのルネアの攻撃が、あやまってゲンキを貫く。
ぶぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ・・・・・・ぽにょ。(?)
そこだけスローモーションがかかったように、ゆっくりと吹き飛び、地面に激突(?)するゲンキ。
「ニナ・・・!(だから誰)くっ・・・!きさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
倒れたゲンキにショックのメーザーアイを送ると(謎)、幾弥は何故かじゅらいに殴りかかる!
「リュウホオォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
じゅらいも幾弥の電波に共鳴したのか大絶叫とともに幾弥に殴りかかる。もう何がなにやら(切腹)
「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
「だぁぁぁぁぁぁああああああああああああああありゃぁっ!!!!」
かっ!!!
ズガガガァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!
二人の拳がぶつかると同時に大爆発!大閃光とともに、爆発による多量の煙と、余波による衝撃波やソニックウェーブが発生。
辺りの木々その他を巻き込んですべてが消し飛ぶ。っていうか余波も衝撃波もソニックウェーブも似たような物ですな(爆)
そしてそれから数分後、うっすらと晴れていく煙の中。黒こげで倒れた、じゅらい、ゲンキ、幾弥。
そして一人何故か無事なルネアは、荷物から巨大なモニター(1話で出てきたヤツね)を取り出すと、じゅ亭にいる風舞と連絡をとった。
「月での争いは困ると申し上げましたのに・・・ねぇ?」
倒れる3人に視線を送り、モニター越しの風舞に同意を求める。
「・・・ぶつよ?っていうか遊んでないで丸太ー能力とやらを見つけてとっとと帰ってきなさい」
たまった洗濯物を干しながら、こちらに怒りの視線を送り返す風舞に、ちょっぴり怖くなったルネアは平謝りをすると、モニターの電源をさっさと落とした。
続く(爆)
ああ、もう何がなにやら(^^;;;
今回はガンダムとスクライドでいってみました。
第8話「道は曲がりて尚も続き
別け隔たれて何処へと往く」
「さて、我々がかつてない危機の渦中にあることが分かったところで、早速本題に戻りましょう」
と、ゲンキが言った。それに頷く幾弥、ルネア、じゅらい。
本題に「移る」でないところがミソ。
もとい。
風舞のビンタパワーは凄い。
そして、みんな命は惜しい。
暴走してばかりいたら、間違いなく殺られちゃうぜって状況だった。
年がら年中おきらくな彼等も、少しはマジメにならざるをえない。
だが問題があった。
「しかし、この方向に進むとなると……」
広げられた地図の一点を指差し、別の点へと線を引くように動かしながら、幾弥。
いつになく真剣な顔でルネアが彼の言葉を引き継ぐ。
「昨日の丸太ー達と遭遇した場所を通過するわけね」
そう、地図の空白部分にあたる「丸太ーの森」の最深部へ赴くには、昨日突然彼等四人(正確には二人と一羽と一魔王)に襲い掛かったネイティヴ丸太ー達のテリトリーへ踏み入らなければいけないのだ。
当然その一帯を迂回するという手もあるが、ネイティヴ丸太ー達がどの程度の範囲を自分達の領域としているかは分からない。相手も人間である以上それほど広くはないと思うが、広域監視・警戒能力を持った丸太ー使いがいたなら、この推測もアテにならないだろう。
「それに、結局他のところにも別の丸太ー達が待ち構えてるわよね」
「まあ、そうでござるな。なにせここは丸太ーの森」
「丸太ー能力者はいくらでもいる……か!!」
高らかに声を張り上げ、幾弥は突如後方へ振り向いた。フリッパーの先が木々の奥を指し示す。
そこにはこちらの隙を伺っていたらしい、数人の人影があった。
立ち上がるじゅらい、ルネア、ゲンキ。それぞれの手には武器と魔法の輝きが既にある。
「気付かれていたのか!?」
悲鳴のように叫ぶ一人の背中越しに、舌打ちした誰かが能力を放つ。
黒い針のようなものが数本、周囲の木々に突き刺さった。
途端、そこからミサイルのようなものが生まれて、轟音と共にルネアに殺到する!
「ルネア!?」
思わずペンギンから鷹になって彼女に盾になろうとする幾弥だったが、ルネア自身の防御の方が早かった。炎輝吼の炎が飛来するミサイルの群を焼き払い、ただ一つだけ残ったものが、しなやかな手によって掴み取られる。
「なにこれ?」
素手で敵の攻撃を掴まえたルネアは、自分の手の中にあるものに眉をひそめた。
木彫り。木彫りの像。
それも七福神の布袋と恵比寿。
ミサイルのように見えたものは、神様を模った彫像だった。
なんとなく腹が立ってルネアは思いっきり叫んだ。
「こんな縁起物であたしを倒そうなんて一千万年早いわよ!!」
「いや、若干一名効いてるようだよ」
などと幾弥が羽で示す先には、じたばたじたばた転げ回って苦しむゲンキの姿。直接攻撃されたわけでもないのに、縁起物を見て精神的ダメージを被ったらしい。
「くっ、こっちに魔王がいるのを見抜いての作戦か……やるでござるな!!」
悔しげにうめくじゅらい。その時、
「いいや、単なる偶然だぁ!!」
胸を張って前に進み出たのは、サングラスをかけた他の男たちとは雰囲気の違う男だった。
逆立った黒い髪。にやつく口元。そして流行から十二世紀くらいは遅れているのではないかという奇妙な服装をした男。その手には、今しがた七福神の木彫りを生み出すキッカケとなった黒く長い針。
その針を瞬時に数百本もの数に増やしながら、彼は口の端を更に大きく歪めた。
「だが、効くというなら都合が良い!!」
男の手から打ち出される黒針。そして次々と木々の肌から生み出される七福神達。今度は布袋と恵比寿だけではない。大黒様も毘沙門天も弁才天も残り二人も勢ぞろいのパーフェクト七福神だ。
それらが、一斉にゲンキに狙いを定め──放たれる!
「くうっ、ゲンキ殿?!」
「ゲンキくん!」
「あなたの死は忘れないっぴぃ!!」
助けに向かうじゅらいとルネア。逆にゲンキを見捨てて敵に向かって突っ込んでいく幾弥。
二人と一羽の意志が逆を向いた隙に、一羽の方が次の標的にされた。
「うわああああああああああああああああっ!!」
木々の蔓で編まれた網に絡め取られて、敵の手に落ちる幾弥。ルネアの意識がそちらに引き返すか、ゲンキを助けるかで迷ってしまった間に、じゅらいの猛攻を突っ切って七福神達がゲンキの体に殺到する。
「ぎゃぅわあぅあああああぁぁああぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ?!」
悲痛な叫びと共に七福神の海に沈み、そのまま森の奥へと連れ去られていくゲンキ。もはや追いかけても間に合いそうにない。
「こうなったら、幾弥ーんだけでも!!」
じゅらいが振り返った時には、すでに手下の丸太ー使い達にルネアの足止めをさせながら、例の黒髪の丸太ー使いが幾弥を鳥カゴに閉じ込めているところだった。
「ふっふっふっ、仲間は頂いたぞ、電波の後継者よ!!」
「ま、待てえ!!」
去り行く相手を、追いかけようとするルネア。だがネイティヴ丸太ー達の邪魔に遭い、それもままならない。そうこうしている内に敵は逃げ、後には森の静寂と、二人の冒険者の息遣いだけが残された。
ルネアが拳骨で手近な樹皮を殴りつける。
「くっ……まさか、あの二人が連れ去られるなんて!!」
「ネイティヴ丸太ーか、予想以上に手強い相手のようでござる」
丸太ー使い達と七福神の去っていった方角を見据えながら、呟くじゅらい。
それに──と、彼は胸中で付け足す。
「電波の……後継者?」
その言葉が何を意味するものやら、今の自分達に判断する為の材料は無い。
かくなる上は、手は一つしかないだろう。
「関わると面倒そうだし、先に行こうか」
「そうね」
連れ去られた一羽と一魔王。特に一魔王の方の身の安全は特に心配することもなく、二人は敵の去った方とは逆方向──森の深奥へと向かって足を踏み出した。背後からは、なにやら爆音だの悲鳴だの高笑いだの鳥のさえずりだのが聞えてくる。
そう、心配なぞ無用なのだ。あの一羽と一魔王を連れ去ったりして、彼等が無事に済むはずがない。むしろネイティヴ丸太ー達のために、じゅらいとルネアは祈る。
『死人が出ませんよーに☆』
ここで分岐。さあ、どちらを書きますか?
1.「幾弥とゲンキの暴走爆走珍道中」
2.「ルネアとじゅらいの青春ブルーブルー探険記」
3.「ネイティヴ丸太ー達の悲しみの挽歌」
第9話「ルネアとじゅらいの青春ブルーブルー探険記」
あれから3日。
攫われたゲンキと幾弥は、予想に反してまだ帰ってきてはいなかった。
「きっと、オイシイ目にあってるに違いないわ」(ルネア談)
「…フケツ(?)」(じゅらい談)
かけらも心配していないじゅらい&ルネアは、コストグラウンドの中心目指して進み、ついに鏡のように平らで広大な場所に出た。
その地に電波はなく、あるのはマルターの波動と……中心に立つ巨大な「竹」だった。
「…なんだありゃ」
「ここから10km先だとして……あの竹?も高さ10kmくらいあるんじゃない……?」
その巨大すぎる竹。虹色の光につつまれたそれが、「マルター能力」全ての根源であるのはもはや間違いないだろう。
なぜならば、
『なぜならバ』
「え?じゅらいさん、何か言った?」
「……いや、なにも」
「おかしいなぁ、たしかにさっき『なゼならバ』」
「「うひっ!?」」
『ナゼならば』
『なナなぜなラババ』
『らバなぜバラララバラらーッ』
どどーん!
なぜならば、竹からは、遠目に見ても巨大なマルターのドラゴンが産まれているのが見えるし……しかもホラ。
こんなにたくさんのマルター能力者たちが、竹に近づくのを邪魔しようとしてるじゃないか(´ρ`)ノ
「ナレーションはいいから!敵よ敵、大量の敵ぃぃぃぃぃっ!」
「ううーむ」
大地を割り、空を飛び、来るわ来るわ大量の敵。
『コの大地……超妄想竹(グレートパラノイアンバンブー)の聖地ヲ侵す電波の民に災いアれ…!』
とか言いながら、様々な形態をもつマルターが襲いかかって来た!
戦力比 = 2対20000。戦闘開始。
どっかんどっかん(壮絶な戦闘シーンだと思いねぇ)
20分後。
「はーっ、はーっ、ちょっとこの数は……やばいわね……」
「そ、そだね…」
ルネアとじゅらいは、背中あわせで敵の中心に立っていた。
敵の数は増えに増え、おそらく50000は超えているようだ。
「どうしよ?」
「やむをえん、まだ全然『ルネアとじゅらいの青春ブルーブルー探険記』の描写をしていないが……まあよかろう!(切腹)店主ドライブインストール!連続常連召喚術――いでよ、大魔王ゲンキ!怪鳥幾弥!!!」
「まおーッ」
「こけーッ」
「さ、さ、さ、最初から呼び戻しとけッ!!!!!」(ごもっとも)
めがすッ。凄い効果音とともにルネアパンチがクリティカル、じゅらい昏倒。
戦力比 = 3対60000。戦闘開始。
頑張れ、約束の地はすぐそこだッ!!!!!
つづく(待て)
最終話『そして電波はどこへ行く』
ぞろぞろ
わらわらわらわら。
60000を超えるマルター使いが生み出したマルターが3人と昏倒した一人に迫ってくる。
「あー・・・気が滅入る・・・」
「ホントだねぇ。隣の部屋からは夫婦喧嘩のすさまじい余波が壁越しに伝わってくるよ(謎)」
強制召喚された二人は目の前の敵に対してそれぞれコメント。
「とにかく!二人ともさっさと攻撃開始!」
「「うーい」」
気合いが入っているんだかいないんだか、とにかくルネアの号令とともに3人は一斉に群がるマルター目がけて駆けだした。
「ウラキ少尉、吶喊します!!(謎)」
以下戦闘シーン。(爆)
ちゅどーん。
だだだだだだだだだだだだっ!!
ひらりっ。とんとんとんとん。さっ。じゃー。ちゃっちゃっちゃっちゃ。
「たぁっ!」
「だりゃー!!」
「こけっ」
がすっ!
「ぐはぁっ!」
「ああっ!幾弥さん!」
「ああ、ごめんごめん」
「ひでぇ・・・」
「そんなことよりレーザーブレードレーザーブレード!」
がんっ!
「ああ、これっ?」
さっ!がすばごちゅどーん!
「それは自家用ビームサーベルっ!?」
ぱしっ。ずばっ!
「OH!まちがえたネ♪」
ごごごごごごごがぁっ!
「ぷぴ(○Д○)」
「ああっ!今度はじゅらいさんがっ?!」
「うわっ!まじっ?!( ̄口 ̄;」
「すっご!(◎◎☆」
「これが若さか・・・(´ρ`)ノ」
1時間経過。
「ぜひー・・・ぜひー・・・。何か・・・全っ然減らないんだけど・・・」
すでに最初の倍以上の敵を倒しているにもかかわらず、全く減る様子のない敵に肩で息をしながらうんざりと幾弥。
「減ってるどころか・・・さっきより増えてない?」
マルターとマルター使い達から一旦距離を取り、同じように隣のルネアもぼやく。
「へぁ・・・どうやら・・・元を絶たないとダメ・・・みたいですね」
虚ろな目で『超妄想竹・グレートパラノイアンバンブー』略してGPBを見ながらゲンキ。
さすがの魔王様もお疲れのようだ。
「やっぱ・・・そうかなぁ?私もそう、思うんだけど・・・」
と言って、再びマルター達に目を向ける。
わらわらわららららららららららららら。
「むー。近づくことすらできん( ̄〜 ̄;」
一拍置いて幾弥がこたえる。
「もしかして・・・手詰まり?」
3人の背筋に冷たい汗がつたわる。
その時!
かっ!!(◎◎☆
唐突に、先ほどまで昏倒していたにも関わらず、全くマルターの攻撃を受けなかったじゅらいの瞳がすさまじい輝きを放つ!
「動いた・・・!」
電波受信再び。じゅらいは、一同が見守る中ゆっくりと起きあがると、自らの体に目を向け謎の一言。
いつの間にか掛けられた、首元の電波ゲージはレッドゾーン振り切っている!
「電波っ!我が力っ!!」
がっしーん。
「うぉっ!な、何するんすかかかかかかかかか―――――――!!!?(@口@;;;;」
どこか焦点の定まっていない目つきのじゅらいは、いきなり目の前にいた幾弥をつかむと頭上で光速を超える勢いで振り回し、大音声とともにマルター目がけて投げ放つ!
「燃えよっ!っつーか燃やし尽くせ!!召喚獣フェニックス―――――――!!!」
「誰が召喚獣かー!でも了解した―――――――!!!」
吹っ飛びながらも、その言葉の意味を理解したのか、すぐさま巨大なフェニックスにメタモルフォーゼすると、勢いを殺さぬまま、むしろさらにスピードを上げカッ飛ぶ!
「科学忍法火の鳥だ――――――――――――――!!!(爆)」
しゅっ・・・・・・・・ずばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!
すさまじい熱波と光に、腕で顔を庇うじゅらい達。
そして光と熱が過ぎ去った後・・・。
しうううううううぅぅぅぅぅぅ・・・・。
辺りには何も残されていなかった。
マルターも、それを生み出したマルター能力者達も、
そしてマルター能力者を生み出すことの出来る『超妄想竹』も・・・。
「勝った・・・!」
「勝った!じゃないっ!!」
がんっ!
焦土のど真ん中で、勝利の余韻に浸る幾弥の頭をルネアが殴る。
「超妄想竹まで燃やしてどーすんのっ!」
「燃やせっつったじゃんかー!」
「確かに言ったけど普通全部燃やすかっ!?信じらんねー!!」
晴れ渡った平和な空の下、文字通り、何もなくなった黒こげの大地の上で延々罵りあうルネア、幾弥、じゅらいを、ずびびっとお茶を啜りながら一人離れた場所で眺めるゲンキ。
「お茶がおいしいですねぇ〜・・・」
湯飲から一旦口を離し、ほへーっと誰ともなしにつぶやく。
「・・・結局、今回の旅はなんだったんでしょうねぇ〜・・・」
暴走が始まった3人から、青空へ視点を変えると、再び湯飲みに口をつける。
ずびびびびびびびびびびびび・・・・。
お茶を啜る長い音と、誰かの悲鳴と、そして何かが爆発する音が静かな午後の空に響き渡った。
END(爆)
最終話2「ノーマルノーマリングノーマライザー」
「……おや?」
爆音を聞き流しつつお茶を飲んでいたゲンキが、最初にそれに気付いた。
はっと視線を「竹」の立っていたあたりに向け、じっと見つめる。
キィィィィィィィィィィィィィン
だんだんと高まってくる音、そして光。
「な、なんだ?」
暴れていた残り3人も、その音の高まりに身をこわばらせつつ注目。
「何か、来るわ!」
「出るぞ……あそこだ!」
キュゴーン!
じゅらいの指差す大地が噴出する光に吹き飛ばされ、何か圧倒的な存在感をもつナニモノカが現れた。
その姿は、まるで……まるで……
『わたしは……』
『わたしの名は……』
『かぐや』
「「「「……はあ、よろしく」」」」
もうちょっと驚いてもらえると思った「かぐや」は、困った顔をして立ち尽くす。
もじもじしながら、やっと言うには、
『えっと……私なんと宇宙人……なのですが……』
「「「「……普通の……オチだね……」」」」
『うぐぅ』
この数日の電波的生活で、精神が半ば麻痺していた彼等にとって、どうしようもないくらい普通のオチなのであった…。
エピローグ
♪カランカラン
店の扉がひらき、今日もまた多くの常連達がやってくる。
『いらっしゃいませと私はいいます』
「あ、かぐやさん、こんにちはー」
『私は御注文をうけたまわるものです』
「相変わらずの口調だね…」
宇宙の漂流者、かぐや。
竹のような宇宙船の中で眠り続けていた少女。
いつしか彼女の夢のエネルギーが溢れだし、マルター能力という「妄想によって世界を作りかえる力」を、それに触れる生命体全てに付与してしまっていた。
妄想力はなぜか電波と反発するエネルギーだったために、強い電波圏でもあったコストグラウンドから拡散することは無かったようだ。
そしてここ、じゅらい亭も強力な電波圏である。
吹き飛ばされてしまった宇宙船のかわりが出来るまで、どこかに身を寄せる必要のあった彼女には、ちょうどいい場所であった。
「かぐやさん、Sランチお願いしますー」
「わたしはホットケーキセットで」
『私は注文を覚えました』
「んで、社会勉強として、うちで働いてくれてるってわけだ」
「カメラ目線で何を解説してんスか(笑)」
じゅらいと幾弥は、くるくる働く彼女を、ぼーっと眺めていた。
かぐやの外見。いつも興味深げに開かれた目、深緑の瞳、星型の髪飾りをちりばめた黒い長髪、おおきなメガネに犬チックな耳を持つ、ある意味ひじょーに危険なものだった。
「ううむ…」
「……良い」
「そう、メガネは良いね…」
「おお、眠兎殿もそう思われるか」
「おうともさ!」
「朋友!」
「朋友!!」
サムアップを交すダメな漢たちの後ろに、断罪ウエポンを持った女性達が接近していた。
接近して……大きく振りかぶって……
ドッカーン!!!!!
「「「ぐへあッ」」」
滅殺エンドを迎えた彼らをみて、かぐやは呟く。
『ただのしかばねのようです…』
『……でも』
少し考えて、
『でも、満足そうな表情です』
微笑んだ。
(おしまい)
あとがき
参加者および読者のみなさん、おつかれさま(笑)次も好き勝手やりませう。