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□ みだれうち劇場 □
ファイナルファンタジー6 輝けマッシュ!!
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『ファイナルファンタジー6』の戦闘システムを特徴づけるものに、主人公たちそれぞれが持つ、個性的な『オリジナルコマンド』がある。

ロックの「ぬすむ」やエドガーの「きかい」、ゴゴの「ものまね」などがそれだ。

これら個性的な『オリジナルコマンド』の中に、たった一つ、やっかいな特徴を持つものがあった・・・。




第一話 地獄のコマンド



「 はあぁぁぁっ 」

高められた「気」が体内を駆けめぐる感覚に、心をふるわせる――だが、しかし。

(俺は・・・やれるのか?)

心に迷いが生まれ、心が挫けそうに――

いや、やれる!大丈夫だ!

ヒットポイント満タン、ステータス異常なし。調子は上々ってことだ!

隊列だって後列じゃん?(←ちょっと情けない)

しかも初めての「先制攻撃」だ!自信を持てよ、タフガイ!!!!!

フレーフレー、モ・ン・ク!

自分で自分にエールを送り、男はファイトを取り戻す。これが噂の武技言語だ!(嘘)

「 いくぜ!」

男の激しい気合。

敵がひるんだその瞬間・・・なぜか男の仲間たちは空(TV画面の上方)を見上げる。

つられて敵も見上げた。

視線の先には、なにも、無かった。

次の瞬間、
ピキーン!
男の体が、閃光をはなった!

・・・って、それだけ!?(爆)

「 な、なんで『オーラキャノン』って表示されないんだよぉぉぉっ(TT)」

空(TV画面の上方)に向かって、男は悲痛な?叫びをあげた。

「 ……はぁ。」

男の隣にいた金髪の女性が「やれやれ」といったふうに、ため息をつきつつ呪文の詠唱を行なう。

そして、すみやかに空中(しつこいようですがTV画面の上方)に『サンダラ』と表示され、数秒後には敵が一掃されていた。








「 なんかさあ、気が抜けるのよねー。『コマンド名』が表示されないうちにピキーンってやられると。」

先ほど魔法を放った美女・セリスが言った。

コマンド入力失敗だってことがバレバレだからな。」

と、エドガー。可愛い弟の話題なのに、言う事がキツイ。

「 でも、キレイだから好きよ、わたし。マッシュが光るのを楽しみにしてるの。」

「 ふむ。それはあるでござるな。」

ずれたことを言うティナとカイエン。

飛空挺「ブラックジャック号」の船室で、戦士たちは深刻そうでもなく語り合っていた。

話題はマッシュのオリジナルコマンド『ひっさつわざ』についてだ。

すると、今まで黙って聞いていたリルムが口を開いた。

「・・・みんながそんな風に言ったら、マッシュお兄ちゃんがかわいそうだよ。きっと、マッシュお兄ちゃんは敵に「ふぇいんと」かけてくれたんだよ♪
上手すぎてリルムまでずっこけちゃったけど。そうだよね?マッシュお兄ちゃん(^^)」

リルムは優しくフォローしたつもりだったが、マッシュは完全に「かなしい」状態におちいってしまった(^^;

それを見てストラゴスがつぶやく。

「 これじゃあ、せっかく覚えた『夢幻闘武』も日の目を見ないゾイ。」

みんなそう思った。



(つづく)





次回予告


ただひとり、オリジナルコマンドに、やっかいな「コマンド入力」が必要なマッシュ。

彼は真に輝ける男となれるのか?


【輝けマッシュ!】

第2話「これが勝利の鍵だ!」


お楽しみに!ってゆーか、光になれぇ!!





戻りましょうか(汗)