「じゅらい亭日記・暴走編ファイナルのファイナル」
オマケ
「ねぇ、この人達が父さんの友達だった人達なの部下Gお兄ちゃん?」
と、それまで誰も気付かなかったが、ゲンキの足元にピタッとくっついて1人の子供が隠れていた。
「うみゅ、この方達がじゅらい亭常連で、そちらの方が店主のじゅらいさんだよ」
「へえー・・・父さんと同じくらい強かったんだよね?」
「そうだね」
昔から子供好きだったゲンキがその子の頭をグシャグシャと・・・・・・昔、自分が幻希にやられたよう
になでる。
「ゲ・・・ゲンキ殿? その子は?」
その性別のよく分からない子供を指して訊ねるじゅらい。その子供は、紅い髪に見覚えのある紅い
バンダナを巻いた、見た目7、8才くらいの子だ。
「ああ、この子はあいつの子供ですよ♪」
ニヤッとしてゲンキ。そして、可愛らしい顔をしたその子は片手をバッと上げてハッキリとよく通る声
で名乗る。
「はじめまして!『鏡矢 幻希』の娘の鏡矢 虹(サイ)です!父さんが常連だった店を見て来なさいっ
て伯母に言われて、部下Gお兄ちゃんに着いて来ました!!」
『ええええぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええっ???!!!』
声をハモらせ目を点にする常連達。虹とゲンキがニッと笑った。
「というわけで、皆さん。虹はL家に住む事になったので」
「よろしくっ!」
かくして、じゅらい亭に新たな常連が誕生した。
この、小さな常連のお話は・・・・・・また、今度♪
超・暴走編もありますよ♪(爆)