じ ゅ ら い 亭 日 記

じゅらい亭日記 レベル1
投稿者> Landa
投稿日> 10月15日(水)12時44分46秒





ここは薄暗い酒場・・・いや、薄暗くはあるがこぎれいに片付いている。

カウンターでは、主のじゅらいさんがグラスを奇麗に磨いている。

まだ開店には早く、人もいない。看板娘の風舞さんがテーブルを丁寧

に拭いている。

「マスター、この間の○会は凄かったですね。」

とテーブルを拭きながら風舞さんがじゅらいさんに話かける。

「そうだなぁ。やっぱり、週末は人が多いな。」

とじゅらいさんはしみじみと言う。じゅらいさんの言うとおり、週末

には、ここ「じゅらい亭」で宴○が繰り広げられる。飲めや、歌えの

騒ぎである。

「今日もそろそろ人がいらっしゃるころですね。」

と風舞さんが時計を見上げてつぶやく。

とその時、じゅらい亭の扉が開く音がした。そこには――。





じゅらい亭日記 レベル2
投稿日> 10月18日(土)14時27分47秒





今回からあえて「さん」は全てのけさせていただきます。

どうか、ご了承ください。



           本編



「いらっしゃいませ。」

風舞が入り口に向って声をかける。

「こんばんわ。風舞さん。」

「やぁ、やっと23時になった。」

「23時に学校に来るのはつらい・・。」

「テレホの時間は人が多いなぁ。」

などなどと言いながらいきなり十数人の人が入ってくる。

「やぁ、皆さん、いらっしゃい。」

店の主ことじゅらいがお客に歓迎の意をあらわす。



それから、三十分後…



「だぁ、滅火(ホロビ)!」

ドゴォン!

「♪ Brand New Heart 今ここから始まるぅ〜。」

「あぅ、風舞さん、オレンジジュースお願いしますぅ。」

「はい、オレンジジュース。」

「あら、今日は一段とにぎやかね。部下G何か一つ芸をしなさい。」

「えぇ!なにするんですか?」

「猫パンチだにゃ!」

「あぅ…痛ひ。」

「ディスクX起動!」

「あっ!それって『でぃすく・ぺけ』って読むんだよ。」

「くぅ、誰か承認をお願いします。」

「こっちもウオッカをお願いします。」

「にゃ、承認だにゃ。」

「いくぜ!ファイナル〜!」

「ゲンキさん、ウオッカはやめた方がいいのでは?」

「フュージョン!レジェレジェガー!」

「お…重い。」

「大丈夫ですよ。」

「ブロークン・カスタムぅ〜!(ランダム)」

「割れるバリアーbyまじんがー」

「ハードバリアーだにゃ。」

「…破片が痛ひ。」



さらに三十分後…



「あぅ、じゅらい様、浮気してませんかぁ?」

「し、してないよ。」

「2度目の発言拒否!キレタにゃ!」

「拙者のお店が…」

「よし、もっかい承認お願いします。」

「はい、承認。」

「♪ 銀の翼に 望み乗せたらぁ〜。」

「猫ロケットパンチだにゃ!」

「うぉぉぉぉ!滅火(連打)!」

「コルティオン・ハンマー!お店もろとも光になれぇ!」

「空間湾曲?」

「あぁ…壁に大穴がぁ!」

「みんなが吸い込まれていくぅ――」

・・・・・

・・・

・

などと今回の金曜日の夜は過ぎて行く。【ロケットペンシル構造】

になっている「じゅらい亭」とその予備、三十二個のじゅらい亭は

異常な宴会パワーによって消滅してしまった。

そして、壊れたじゅらい亭を立て直した宴会の首謀者たち…その

せいで彼らは莫大な借金を背負ってしまった。彼らは、これから

その借金を返さなくてはいけない。

彼らの前に広がる未来はどっちだ!?





じゅらい亭日記 レベル3
投稿日> 10月20日(月)16時56分18秒





「こんにちわ〜。」

このはは、一週間ぶりにじゅらい亭の門をくぐった。

「もう、新しくなってる。この間の宴会で壊れたのに・・・。」

「いらっしゃい♪ちょうどよかった。」

と、店の主じゅらいがこのはを迎える。

「ちょうどよかった?何が?」

「今回の仕事にだよ。君たち、じゅらい亭のお客は借金を

  返すために働かなきゃいけないんだよ。」

「・・・・・それって宴会で壊したやつ?」

「そう。」

じゅらいは、あっさりとうなずく。

「今回はあそこにいる人達と仕事だよ。あっ、それと仕事の

  内容はこのCD−ROMに入ってるから、後で聞いてね。」

とじゅらいがCDをわたす。そして、じゅらいが指した方向に

は四人のお客がいた。

「このはさん、久しぶりだニャ!」

と、猫娘ことフェリ(フェリシア使い)が挨拶をする。

「こんにちは♪」

これは、張りせん使いことレジェンド(レジェ&燈爽)。

「おはよーございますぅ。」

とその使い魔、燈爽。

「こんにちわ、このは。」

とうくれれ(戦う弦楽器うくれれ)。彼は、楽器型を人間型を

使い分ける。

「この五人でですか?」

「いや、燈爽は置いて行くよ。」

とレジェ。

「燈爽ちゃんは人質かにゃ?」

「人聞きの悪い・・・・・・人身御供だよ。」

・・・・それって同じじゃ?

「他の人たちは?」

「それぞれ仕事をしてるよ、途中で会うことがあるかもね。

  あ、それと今回の仕事は極秘だから裏口から出てね。」

『りょーかい!(だにゃ!)』

と彼らは裏口へ向った。



じゅらい亭日記 レベル3.1
投稿日> 10月20日(月)17時11分25秒





「じゃ、行きますか。」

とレジェが誰ともなく言い、裏口のドアに手をかける。

ガチャ!

「あれ?またドアだにゃ。」

フェリの言葉通り、ドアの向こうにはまたドアがあった。

「もう1回開けてみよう。」

と今度はこのはがドアを開ける。がそこには再びドアが。

「どうなってんだ!」

と、うくれれがドアを蹴り開ける。もちろん、そこにもドアが。

「ま、まさか敵の罠?」

と愕然をするこのは。

「徹底的に開けてみるにゃ!」

とフェリがドアに突っ込んで行く。背中の『900ヒットの猫』の

タトゥーが輝く。

・・・・・・・・・・・・・   

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

・・

「はぁ、はぁ・・・・いったいどこまで・・・・・。」

4人が1000近いドアを開けたとき、後ろからじゅらいが走って来た。

「あぁ、ごめん、ごめん。そういえば、裏口はゲンキさんからもらった

 『どこまでもドア』を付けたんだった。だから、いくらドアを開けても

  無限にドアが続くだ――。」

ドカァ!バキィ!パシィ!

「・・・・・・・・(苦笑)。」

こうして彼らは結局、表のドアから出発した。



じゅらい亭日記 レベル4
投稿日> 10月24日(金)23時54分57秒





「そういえば、このCDどうやって再生するのかな?」

とこのはが手に持ったCDを見せながら聞く。

「そういえば、この世界にCDなんてあったんだ。」

と関心するレジェ。レジェ、それは言ってはいけないことだと思うぞ。

「そういえばそうだにゃ。どうやって再生するにゃ?」

「俺の【楽器形態】なら可能だと思うが。」

とフェリ&うくれれ。

「だがそうなると合体が必要だな。」

「そうなるとやっぱり合体するのは吟遊詩人のこのはさんだな。」

「そうだにゃ、承認だにゃ!」

「わかりました。」

あっさりと「このは」と「うくれれ」の合体が決まる。



『シンメトリカル〜』

とこのはが空高くに飛び上がる。

『ドッキング〜!』

と言いながらこのはを追うように飛ぶうくれれ。すでに楽器形態に

チェンジしている。

『コノハ・ウクレレ13世ダ・ゼ!』

と空中で見事に合体を果たす二人。

「す、すごいにゃ!本当に合体したにゃ!」

「へぇ、本当に出来るんだ!」

と関心する二人。冗談ですすめたのか、お前らは!

「さて、このCDを再生すればいいんだな?」

何故か口調が変わっているコノハ・ウクレレ13世。

「そうだにゃ。」

「再生出来る?」

とフェリとレジェ。

「楽勝ダ・ゼ!任せときな。」

とコノハ・ウクレレ13世。

「でも、その前に……俺の歌を聞けぇ〜!」

そして、問題のCDの再生が行われたのはそれから50曲近く歌わ

れた後のことだった。



じゅらい亭日記 レベル4.1
投稿日> 10月25日(土)00時00分30秒





『やぁ、諸君、君たちに最新情報を公開しよう…じゃなくて君たちの

  今回の任務を教えよう。』

再生したCDはこのようにはじまっていた。

『今回の仕事はこの街の魔術士協会についての依頼だ。どうやら、

  この街の魔術士協会で何やら不審な動きがあるらしんだ。それも

  協会長自らが指示をしているみたいなんだ。それで今回の依頼内

  容は、その魔術士協会を調べて来て欲しいというものなんだけど、

  もし本当に何か悪いことをしてるようなら殺っちゃっていいから。』

とCDから爽やかな声が聞こえる。

「ふむ…難しい依頼だな。」

「そうだにゃ、このパーティで戦えるのかにゃ?」

「た、確かに戦力に不安が…。」

「不足してます…。」

とウクレレ、フェリ、レジェ、このはのつぶやき。ちなみに合体してい

ても意識は別々に出来るのだ。(ご都合主義)ただ、同じ口から違う

口調で話す姿はちょっと不気味である。

『その点なら心配ないよ。参謀の広瀬さんに援軍の手配を頼んだし、

  チャット仲間達が力を貸してくれるだろうから。』

「???な、なんだ?」

「おかしいにゃ!」

「何でCDが、こっちの質問に答えられるんだ?」

と当然の疑問を抱く四人。

『それは、ひ・み・つです♪』

と再び質問に答えるCD。…ゼ○スか、あんたは!

『あぁ、なおこのCDは、自動的に消滅する――』

とのCDの言葉を聞いた途端、レジェとフェリは瞬時にコノハ・ウ

クレレ13世近くから走り去る。

「あぁ、貴様らぁ!」

逃げた彼らに怒鳴るコノハ・ウクレレ13世。だが非情にもCDは続

きを再生する。

『――ことは出来ないのでそっちで処理してね☆』

次の瞬間、このCDが原子レベルまで砕け散ったのは記すまでもない

ことだろう。



じゅらい亭日記 レベル5
投稿日> 11月06日(木)00時19分30秒





「うむ、じゃ、魔術師協会に行く前に少し休もうか?」

とレジェ。一体何で休む必要が在るんだ?

『さんせー(だにゃ)!』

だが、あっさりとみんなの賛成を得る。何を考えてるんだ。少しは

急げよ。

こうして、彼らは近くの喫茶店(在るのか?)に入った。

カラン、カラン!

「いらっしゃいませぇ。」

とカウンターで洗い物をしていた店員が出迎える。店の中は薄暗く、

奥の方まではよく見えない。確認出来るのは、カウンターに一人、

女の子が居るぐらいか。

「あっ、ゲンキさんだにゃ!」

「ほんとだ。」

店員の顔を見てフェリが声を上げる。そう、店員がゲンキだったのだ。

「こんなところで何してるんだ?」

とウクレレ。付け加えるがもう、ドッキングは解いてある。

「もちろん、アルバイトです。じゅらい亭の借金を返すために。」

「でも、どうしてこんなところでバイトを?」

「そりゃぁ、L様のご飯の準備とかでこういうことは慣れてますから。」

とどことなく遠い目をして語るゲンキ。

「――ところで幻希さんは?」

とこのは。最初の間は少しゲンキをうかがっていた時間だ。

「幻希?どっかでまた『滅火』放ってるんじゃないですか。」

と恐いことを言う。しかし、それはきっと間違っていない。

「そうだ、さっきから皆さんを待ってた方がいらっしゃいますよ。」

「待ってた方?」

「そうです。陽滝さん!皆さんがいらっしゃいましたよ。」

 と奥の席に声をかける。すると、そこから一人の女性が立ち上がる。

 歩いて来る。

「みなさん、こんにちは。私は「じゅらい亭」の看板娘の一人、

  気流剣士の陽滝(ひたき)です。参謀の広瀬さんに言われて悪の

  魔術師協会と戦う皆さんの応援に来ました!どうぞ、よろしく!」

と、こぶしを作り力説(?)する陽滝。

『よろしく、陽滝さん!』(中略)(後略)

と口々に挨拶をする四人。

「それにしても、広瀬参謀は凄いな…レジェ達が寄るお店を計算して

  陽滝さんを配置するなんて。」

感心するレジェ。

「確かに・・・。彼女はニュータイプかな?」

感心する四人に、曖昧な微笑みを浮かべる陽滝。はやくものこの

パーティーに不安を覚えたかな?賢いぞ、陽滝。

「あの、皆さん。あなた方は魔術師協会の陰謀を止める仕事を

  請け負った方ですか?」

といきなりカウンターに座って女の子が5人(ゲンキはすでに

カウンターに戻っている)に声をかけて来た。

『なっ?何で知ってる(にゃ)?』

五人の声がはもる。

「何でって、カウンターの近くで大声で話してたじゃないですか。」

と苦笑して言う少女。歳のころは17、8といったところか、黒髪黒目

で髪は腰の辺りまで伸ばしている、どちらかというと奇麗というより、

かわいいといった感じの女の子だ。

「……確かにね。それでそうだったら何か用があるの?」

と陽滝。

「はい!私も一緒に連れてって欲しいんです。」

「それはいいけど、貴方名前は何ていうにゃ?」

こらこら、止めないといけないでしょ?

「私、シャルムって言います。現魔術師協会の長、ゲルツの娘です。」



じゅらい亭看板娘「陽滝」さん登場!

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