前回までのあらすじ
古代、神創人の末裔だとわかった、じゅらい、ジュンの姉弟の二人に○Zの魔の手
が迫る。○Zは街を独自のMSで街を占拠しはじめ、それはじゅらい亭にまで伸び
ていた。
しかし、それでじっとしているじゅらい亭の常連ではない。すぐに対抗策をねり、
各自○ZのMSを破壊しはじめた。そして形勢が有利になった時、○Zは新型MS、
超高速重装モビルスーツ「スーパーボール」を出してきた。名前はアレだが何故か
強いスーパーボールに、苦戦を強いられるじゅらい。そして、長時間にわたる戦い
についにじゅらいが膝を突いた時、ボールのキャノンがじゅらいに狙いを定める。
まさに引き金を引いたその時、一つの影がキャノンの前に躍り出た。それは風舞だ
った。そしてほぼ同時に爆音が響き、辺りは閃光に包まれた。風舞の名を呼ぶじゅ
らいの叫びは、虚しくも余韻に飲み込まれていった…
OP開始:Bland-New-Heart(ガガガバージョン))
第五話 「その力!」
「愚かな僕を撃て…」
じゅらいは焔帝の言葉に呆然として矢神に向かってそう呟いた。何故、一人称が
「僕」なのかはお分かりだろうが…。
「う〜ん、私のは「剣」ですからねぇ、介錯なら出来ますけど(笑)?」
矢神がにこやかに答える。
「切腹は痛そうだな…」
と冗談とも本気ともとれないことを呟く幻希。その言葉に苦笑するじゅらい亭の
常連達のすぐ横を、緑色の光が通り過ぎる。続けて爆音が響き渡る。
「そういえばカンタムなんて居たんですね(笑)」
矢神が、レーザー砲を放った例の「連邦の白い奴」の方に振り返り呟く。
「どうします?さすがに生身ではきついですよ、あれの相手は…」
このはが意見を求める様にみんなの顔を伺う。
「ふっ、あんな奴、俺が倒してやるぜ!」
幻希が向かおうとするが、それをじゅらいが止める。
「いや、コロニーの力を甘く見ない方がいい、幻希殿」
「でも、どうしたら…?」
「やっぱり、特攻あるのみですか…」
しかし、カンタムのパイロットも辛抱強いな…こんなに待たせても攻撃して来な
いなんて。…実はこの会話は三秒も使用していないとか?うん、きっとそうだ、
みんな高速で会話してるんだ、サーバーも軽いんだ、きっと♪
「…しかし、それではあまりにもリスクが…」
提案に難色を示す広瀬。とその時、辺りに響き渡る声があった…
(画面:マイク片手にピコッときめる燈爽のイラスト表示)
CM突入
ゲンキ:さて、今日ご紹介するのはこの!
ボルツ:「フェリさん貯金箱」ダス!!
ゲンキ:え〜、この賞品はですね?普通の猫に近い姿をしていまして・・・お金
をいれますと・・。
『にゃぁ、ありがとだにゃぁ♪(すりすり)』
ボルツ:と、このようにじゃれつくのダス!
ゲンキ:更に、じゃれつきのパターンは5678!別売りのATFDを差し込むこと
により最大7万パターンまで増えます!
ボルツ:さらにさらに!今ならこのシンベエ目覚し゛無愛想゛もお付けして!!
ゲンキ&ボルツ:『たったの800000ファンタ!!!800000ファンタ
です!!(高額)』
ゲンキ:今お買い上げ頂くと初回特典として、さらに万能サンマ焼き機(サンマ
しかやけない)、猫缶処理機、カツオブシ一年分、『テレ砲台』射出権
までついてきますっ!
ボルツ:これはもうお客さん、買うしかねーダスよ?
ゲンキ:ちなみに僕等は初回特典が無くなってから買えたら買います。(爆)
ボルツ:はい、ではっ!
ゲンキ:「ゲンキとボルツの怪しげTVショッピング」でしたっ!
ゲンキ&ボルツ:『再見!!』
CM終了
(クレインとその頭上に逆さまに浮かんでいるヴィシュヌのイラスト表示)
とその時、辺りに響き渡る声があった…
「じゅらいさん、大丈夫です♪鏡花さんからの伝言でアレが完成したそうです!」
その声の主はレジェだった。ちなみに容姿を考えたので紹介しておこう(核爆)。
大体の外見はファイバードの火鳥勇○郎、ただ、多少前髪が長く片目を軽く隠し
ている…といった感じだろうか?
レジェの言葉にじゅらいの顔が輝く。
「アレって「超高性能次元潜航艦『無敵(スティン)』」のこと!?」
ちなみにこの艦の名前の由来が分からない人は、神殿で習うといいかも?
じゅらいの言葉にレジェが肯く。
「さぁ、ここは私が食い止めます!急いでじゅらい亭の地下ドックへ!!」
そういい常連の前に立ち、カンタムをにらみつける。その間にみんなは街の方へ
移動をはじめる。
『ほう、貴様が私と遊んでくれるのか?』
カンタムから静かな声が漏れる。相手を見下した嫌な声だ。
「ふっ、貴様が弱ければいくらでも遊んでやる…」
微笑を漏らしつつ、逃げ腰なレジェ。
『ならば試してみるのだな…私の強さを』
「出来ることなら弱さを試したいけど…」
結局のところ、弱さであろうが強さであろうが試せば一緒のような…?
『いくぞ!』
再びカンタムのもっているビーム砲から光が迸る!
「くっ!空間湾曲!!」
レジェの翳した手の先の空間が歪み、ビームを遮る。
『ほう?変った技を使うな…こいつは中々楽しめそうだ…』
「ふっ、逃げるなら今のうちだぜ…?」
(画面:フリフリのドレスに薄く化粧し女装した幻姫(幻希)(大きなピンクのリ
ボン付き)のイラスト表示)
CM突入
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今回のCMの提供はゲンキさんでした、ありがとーございます♪
なお、続けてCMの募集をしています、どうぞよろしくお願いします。
あんな商品のCMが見てみたい!私のHPの宣伝をしてください、どんなのでも結構です。
どうぞ、よろしくお願いします。
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現在、魔王と盗賊ではからくりサーカスのイラストコンテストが実施されています。
応募されてみては如何でしょうか?(〆切は4月10日です)
応援掲示版
焔帝さん、本当にイラスト素敵です♪これからも頑張ってください。楽しみにしてま
すね。
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CM終了
(画面:じゅらい亭漫才コンビ、JINNに突っ込みをする焔帝のイラスト表示)
じゅらい亭に向けて走る常連達の前に、再びさっきの白い機体、カンタムが立ちふ
さがる。
じゅらい達が戦線を退いてその間30秒…つまり、レジェは30秒で玉砕したわけ
である。いや、移動時間を考えて30秒以内に玉砕したわけだ。
「なっ!レジェはどうした!?」
立ち塞がるカンタムに、じゅらいが叫ぶ。その問いにカンタムは静かに答える。
『あぁ、さっきの奴か…あっさりと勝負がついた…防御は出来ても攻撃ができない
からな』
確かに空間湾曲で防御は出来るものの、巨大なカンタムに通常の攻撃が効くわけが
ない。負けないことは出来ても、勝つことは出来ないのだ…結局負けたけど。
『あまりにも手応えが無かったからな…今度はこっちの皆さんと遊ぼうと思ってな』
と言いながら、カンタムはビームライフルの標準をじゅらいに向ける。
「くっ、あれが完成していながら…こんなことろで殺られるのか?」
じゅらいはカンタムを見据えながら自問する。
『さぁて、始めるか…楽しいショータイムを…』
そう言いビームライフルの引き金の指が動く。
バシュ!
ビームライフルからじゅらい達に向けて光が迸る!がその衝撃がじゅらい達を襲う
ことはなかった。不思議に思ったじゅらい達が見上げると、そこに半透明の障壁が
出来ており、そのビームを弾き飛ばしていた。
『なっ、何!?』
全員一致の驚愕の声が響く。
「…え、A・Tフィールド?」
その様子を見ていた風花は思わずそう呟く。確かにそうあらわした方が分かりやす
いだろう。
「A・Tフィールドかどうかは分かりませんが…一体誰があんな強力な障壁を!?」
広瀬が、わけが分からないというふうに首をふる。
「それは私ですよ…」
声だけで美青年だと分かるような、透き通った声が後ろから響く。即座に振り向く
じゅらい達。そこには、声から想像した通り…いやそれ以上の美青年が立っていた。
…いや、彼は浮いていた、地面から10cmほど。それを見たゲンキは思わず呟いた…
「…カオル君?」
(画面:楽しそうに合奏するこのはと弦楽器のイラスト表示)
CM突入
CMが無いので今回は特別に「超高性能次元潜航艦『無敵(スティン)』に関する説
明をさせて頂きます。
名称:超高性能次元潜航艦『無敵(スティン)』
座右の銘:親の借金末代まで…&他力本願他人任せ
大きさ:かなり大きい
主砲:どこまでもテレ砲台(じゅらいさん考案のレールガンタイプ)
副砲:サテライトバスターテレ砲台、他多数の各種テレ砲台
動力:暴走エネルギー&クリーンなゴム動力
防御機能:空間湾曲による障壁、割れるバリアー、ミラーコーティングなど多数
搭載:TA−21フェリシア・ツカイ 幻希専用MCB 紅火炎(プロミネンス)
燈爽専用MCB 洗輝(クイックル) このは専用 MCB 桜歌(おうか)
移動方法:次元潜航(次元内のみ)、D2ツールによる空間圧縮&デマドの遺産に
よる局所重力制御による超高速移動
操縦方法:普段は副艦長が操作、なお超AIによるオートドライブも可能
備考:ゲンキさんの回復能力を組込んだ、自己修復金属を使っているため多少の傷
ならすぐに回復できる。
nocさんの空間を歪め、姿を隠す機能も搭載。レストランは自動調理器に
なっているがかなり美味しいとのことだ。
風の噂ではそこのオーナーは矢神さんだとか。
CM終了
(画面:広瀬の横顔(右向き)/鏡花の横顔(左向き・不敵に微笑む)イラスト表示)
それを見たゲンキは思わず呟いた…
「…カオル君?」
そう、確かにゲンキの言葉通りそこに居た美青年は、あの人物を少し大人にしたよ
うな容姿をしていた。
「私の名前はカオルでは無いよ、…そうだね、ケヴィンとでも呼んでくれ」
その美青年は、妖艶と微笑みながらゲンキに言う。(妖艶って止めたほうがいいか
な(^^;))
「さぁ、じゅらい亭の皆さん、ここは私に任せて急いだほうがいいですよ」
そう言い、じゅらい亭の方を指差す。
「貴方は何者ですか!?何故私たちを助けてくれるんです?」
風花の言葉にケヴィンは再び微笑み答える。
「困ってる人を助けるのに理由は要らないでしょう?さぁ、私は大丈夫ですから急
いでください」
ケヴィンの言葉に促され、じゅらい亭に向けて走るじゅらい達。
ケヴィンはその様子をのんびりと見守っていた。
『すご〜い!』
じゅらい亭の地下ドックに建造された、超高性能次元潜航艦『無敵(スティン)』
に思わず常連達は感嘆の声を漏らす。
しかし、感心する間もなくじゅらい達は艦に乗り込む。
「鏡花さん、発進の準備は出来てますか?」
ブリッジに入ったじゅらいは、計器をいじっていた鏡花に聞く。
看板娘達はそれぞれのシートに着く。
「えぇ、大丈夫、発進可能状態です」
その言葉にじゅらいは頷き、艦長の椅子に座り
「…よし、では超高性能次元潜航艦『無敵(スティン)』発進!!」
第五話「その力!」−完−
次回 「MCB出撃!」
じゅらい:「くそぅ!」
このは:「じゅらいさん何を!?」
じゅらい:「アレをやるんだ…」
陽滝:「マスター…」
幻姫:「…私はどうして?」
幻希:「意識が戻ったのか、幻姫!」
ゲンキ:「やった〜、やりましたね、焔帝さん♪」
焔帝:「……」
ゲンキ:「焔帝さん?」
矢神:「まさかこれは!?」
弦楽器:「どうしたんです?何か分かりましたか?」
矢神:「もしかするとこれは…」
弦楽器:「もしかするとこれは?」
矢神:「表太郎の冗談では?」
???:「よくわかったな、少年」
なおこの次回予告はフィクションです、本気にしないでください。
では、あれば次回「MCB出撃!」
借金は減るのか?