じゅらい亭日記セカンド

じゅらい亭セカンド第八話「カンタム四機確認!」
投稿者> Landa
投稿日> 04月15日(水)00時07分25秒

前回までのあらすじ
じゅらいを庇った風舞は敵の超高速重装モビルスーツ『スーパーボール』の
ビームの閃光に消えた…。その風舞のためにじゅらいは、神創人の力を使おう
と力を開放する。
しかし、その行為は自分の死期を早めるだけだ。彼ら神創人の力は自分の生命
をそういった特殊な力に変えるのだから。それを知っていながらも、このはと
陽滝は力を使おうとするじゅらいを止めることが出来ない…。しかしその力を
使おうとするじゅらいの前に風舞が戻ってきた。無事を喜ぶ三人だがその風舞
の頬は涙に濡れていた…。そう、風舞が助かったのは、じゅらいの姉…ジュン
が力を解放したからだった…

OP開始:Bland-New-Heart(ガガガバージョン))


第八話『カンタム四機確認!』


「巷に降る雨のごとく…」
悠之から敵発見の報告を受けた幻姫が静かに言う。その言葉が拙者の耳に響く。
しかし、それはただ静かという訳ではないを拙者は思う…。いわゆる、奥義を
放つ前の気合ためといった感じだと考えるのだが…。
「準光速レーザー砲と接近戦用長距離ミサイルを発射!!」
予想通りの幻姫の声が響く。しかし、拙者はふと疑問に思った…
『準光速レーザー砲』『接近戦用長距離ミサイル』ってどんなものなんだろう?
確かに、この艦の標準装備の中にそんなものがあるが…「準光速」って事は、
もちろん光速よりも遅いはず…しかしレーザーってのは光線兵器なわけだから
光速のはず、なのに何故、光速より遅い準光速にする必要があるのだろうか?
そして『接近戦用長距離ミサイル』に至っては、何故「接近戦」なのに長距離
ミサイルなのか?あんたも考えてくれよ!って感じな兵器だよね。
「じゅらい、あんなこと言ってるけどいいのか?」
幻姫の行動を心配してだろうか幻希が拙者に小声で話かけてきた。心配そうな
顔をしている。
「大丈夫だと思うよ、相手は偵察用のMSみたいだし…」
その言葉を発射の承認と思ったのか、火器担当のシートに座っている風花が、
準光速レーザー砲と接近戦用長距離ミサイルの発射ボタンを押す。発射された
光線とミサイルはあっさりと敵MSを撃破する。これでレーダーに写る敵機は
全て撃破したと悠之が報告してくる。
ひとまず、ここで現在の状況を説明しよう。拙者達は空中に浮いて飛行してい
る…(笑)。
ちなみにあの戦いから三日が過ぎている。
デマドの遺産の力を利用して重力を遮断しているのだ。そして現在はカンタム
の落ちた次の場所に向かっている。宇宙ステーションからの情報によると隕石
は全部で五つこの大地に落ちたらしい。拙者達は他のカンタムを倒す為に隕石
の落下した地点に向かっているのだ。
「マスタぁ〜」
通信士が座るシートから風舞が拙者の元に歩いてくる・・・これは、何かいけ
ない予感が・・・、ま、まずいぞ・・・何だかわかんないけど怒ってる・・・。
「ど、どうしたんだい?風舞?」
動揺する様子を見せまいと極力努力するのだが・・・自分でも声が震えてるの
がわかる。
「一体いくらすると思ってるんです?」
拙者の前に立つと風舞は開口一番そう言った。
「はっ?」
思わず、間抜けな声を出してしまった拙者に風舞が小さく首を振り
「あのミサイル・・・一体いくらすると思ってるんです!!」
ひ、ひぃ!恐い・・・。風舞は怒ると目茶苦茶恐いんだよ〜(TT)
「そ、それは・・・」
「高いんですよ〜!アレ!!」
詰め寄る風舞に思わず後ずさる。
「まぁ、いいじゃない♪どうぜ倒さなきゃいけない相手だったんだし」
と、幻姫が風舞をなだめる。
「でも倒し方ってものがあるでしょ!何でたった三機にあんなに兵器を使う
必要があるんです?」
「うっ、た、確かに・・・」
納得してどうする?そこで切り返すんだぁ〜!
「マスター・・・次からは光線兵器を中心にお願いします。あれのエネルギー
はただですからね」
口調も優しく、ニッコリと微笑む風舞。しかし、恐いぞ・・・その微笑みは・・・
「う、うん」
どもりながら拙者は返事をする。
「わかりましたか?」
幼い子供に質問するかのような風舞・・・恐い・・・恐すぎる〜
「はい!わかりました!!」
「よろしい」

(CM突入)
(真っ黒な画面に光が走って────

『ストレートファイターZEROトゥー!』(効果音:無し 文字色:紅 BGM「紅 byX」)


ナレーション:『一度究めたなら、世界を征服出来るという「THE・波動拳」。究め  
方は「波動拳」の前に「THE」をつけるだけ(簡単)・・・そして、今・・・その技  
を究めようとストレートファイター達が闘いを開始する・・・』

(画面切り替わって)

ちゅんれい:「何で気功拳しか撃てないのよっ!この馬鹿シ○ジィ!(背景:誰かを  
足蹴にするちゅんれい)」

(右から画面切り替わって)

ガッシュ:「駄目なのか・・・ソニックブームでは駄目なのか!(苦悩しつつ弁当を  
食べるガッシュ)」

(上から画面切り替わって)

リウ:「THE・波動拳・・・いらない。俺は俺より強そうな奴に会いに行く・・・
(背景:遠い目のリウ)」

(左から画面切り替わって)

ケソ:「なんだ、リウ、撃たないのか?じゃ、俺が・・・THE・波動────!!
(背  景:波動拳を撃とうとするケソ)」

(下から画面切り替わって)
一同:『ええっ!?撃っちゃったの!!??(背景文字:まだゲーム始まってないって!?)』
(画面真っ黒になって)

ナレーション:『熱き(背景文字:嘘ですが)闘いを繰り広げるストレートファイター達!
誰が「THE・波動拳」を究めるのか!(背景文字:ケソやったやん?)
本当にそんな馬鹿らしい事で世界征服が出来るのか!(背景文字:んなワケあるかい)
そして、このCMは真実なのか!!(背景文字:大ウソですやん?)』
(発売日その他表示されて)
ナレーション:『今、全人呆れ果てる!至高の(逆の)格闘ゲーム!』
ナレーション(大文字):『ストレートファイターZEROトゥー!!』
ナレーション:『買う金があるなら、「じゅらい亭・乱闘編」を買う事を薦める・・』
(CM終了)



あんなことが在りながらも拙者達は第二のカンタムが存在している場所を目指している。
まぁ、この艦とMCBが全て完成すればはっきり言って無敵だろう。
「目的地まであとどのくらいだ?」
拙者は悠之に聞く。彼女の手が素早く動き。計算結果が表示される。
「このスピードで進むと約一時間後に到着します」
「そうか、この辺りから敵が出てくるかもしれない、レーダー気を付けておいてくれ」
「了解」
拙者は悠之にそう言って話を鏡花に振る。
「鏡花さん、皆さんのMCBの開発はどうなってます?」
鏡花は少し首を傾げ、
「現在、完成しているのが焔帝専用MCB「仙水」レジェ専用MCB「円舞」 弦楽器専用MCB
「鐘歌」です」
なるほど、それにしても開発が遅れてるな・・・アレの完成も急がせないと。
「となると今回からはこのはさんも出れるね」
「はい」
拙者の言葉に鏡花は頷く。
「では、今回の出撃は幻希さんとこのはさん、焔帝さん、弦楽器さんでお願いします」
『了解!』
「あぅ、私は出なくていいんですかぁ?」
不思議そうな顔をした燈爽が拙者のもとに聞きに来る。彼女には、やってもらわない
といけないことがあるのだ。
「燈爽ちゃん、貴方のMCBはしばらく使えないわ、あの音叉は一度使うとしばらくは
使えないのよ。あの音叉は、共鳴させる時に相手の機体を構成する物質と同じ物質に
自らを変化させるの、そうしないと共鳴が起こせないから。ただ、変化の方には時間が
かからないんだけど、もとに戻るのには多少時間が必要だから、しばらくあの音叉は
使えないわけ」
隣にあるスクリーンに映像を表示させて鏡花は説明をする。じゅらい亭の常連達も
うんうんと肯いている。確かに難しいもんな〜。
「と言うわけで燈爽ちゃん、ちょっと用事を頼みたいんだけど、いいかな?」
「あぅ、なんですかぁ?」
「それはね・・・」



ヴィシュヌにフェリはこのどうくつに連れてこられたにゃ。広い広いどうくつだにゃ。
中にはたくさんのきかいがおいてあって、何かをつくってるみたいだにゃ。
「ヴィシュヌさんお帰りなさい。レジェさんもフェリさんもようこそ」
フェリ達がどうくつの中にある小屋の中に入ると長いくろかみの女の子がフェリ達を
でむかえてくれたにゃ。ぐったりとして「どうこう」が開いてるレジェは何の
はんのうも示さなかったけどにゃ。
「えっと誰だったかにゃぁ〜?みおぼえはあるんだけどにゃ?」
その少女はほほえみながらフェリに言ったにゃ
「私ですよ、シャルムです」
にゃるほど♪そうだったにゃ、この前のいらいでおせわになったシャルムだにゃ。
「にゃ!シャルムさんこんにゃちわだにゃ♪」
「こちらこそ、お世話になりました」
あれ?でもなんでシャルムがこんな所に?
「ふふっ、今回はこの前のおれいをかねて私もお手伝いしてるんです」
フェリのふしぎそうなひょうじょうに気が付いたのか、シャルムはそう言ったにゃ。
「あれ?ヴィシュヌちゃん達戻ってきたんだぁ〜」
そんな声と共に見たことにゃい女の子が一人入って来たにゃ。吸い込まれそうなほど
黒いひとみが印象的なな少女だにゃ。
「あっ、フェリちゃんおかえり〜、レジェちゃんも居るんだね♪」
と少女はフェリににこやかに話し掛けてきたにゃ。誰だっけ?まったく見覚えないにゃぁ。
「あにゃたは誰にゃ?」
とのフェリのしつもんに
「あははははは〜、フェリちゃん私のこと忘れちゃったのぉ?フォーだよ。
フォー・アルフィだよ」
フォー?フォー・アルフィ?聞いたこと無いにゃ!
「フェリさん忘れちゃったんですか?フォーさんもじゅらい亭の常連さんじゃない
ですか」
少しおこったふうにヴィシュヌがフェリをにらむにゃ・・・恐いにゃ・・・。
「う〜ん?」
そう言われてみればそんな人が居たようにゃ・・・
「う〜ん?」
居た気がするにゃ・・・そうだ、フォーさんは居たにゃ♪にゃんで忘れてたんだにゃ。
「ごめんにゃ、フェリ少し寝ぼけてたにゃ。ごめん、フォーさん」
フェリが謝るとフォーはにっこりと笑って許してくれたにゃ♪よかったにゃ。
「さぁ、私達の仕事をしなきゃ♪」
「仕事って何だにゃ?」
「くれば分かりますよ、フェリさん」
こうしてフェリとヴィシュヌとフォーとシャルムとレジェはどうくつのおくに
むかったにゃ。



『予告無し(核爆)』




URL> CMはゲンキさんです

□第7話□■INDEX■□第9話□